「梨園染」とは

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「梨園染」は戸田屋商店が展開しているブランド名の一つです。
戸田屋商店は明治5年にゆかた問屋として東京日本橋に創業した老舗で、伝統の技を今に伝えるメーカーです。




梨園染てぬぐいの特徴

1、デザイン
 梨園染のデザインは伝統的であり、また斬新でもあります。 ただ古いものを忠実に再現するだけでなく、伝統のデザインに新しい息吹をプラスしその時代に合わせて姿を変えており、それを確かな技術で表現しています。






2、伝統工芸「注染」
 その製造工程のほとんどが手作業で行われます。形紙の手彫りからはじまり、染色工程の糊付け、注染、水元、さらに染め上がってから最後の仕上げである切り畳みまで全てが人の手によるものです。

■差し分け染・ぼかし染
染色の多くは一つの型で1色を染めますが、注染の場合は複数の色を染めることが可能です。この作業をおこなうため、柄や色の境目に糊を置いて堤防を作ります。これを「差し分け染」といいます。
一方、糊で堤防を作らず、色の濃淡や色ぼかしを演出する技法もあります。これを「ぼかし染」といいます。

■手ぬぐいに裏表がない
梨園染の手ぬぐいは、両面が表です。
見えないところや裏側に凝る日本人の美意識では、使う側が常に表であることが望まれています。 そのため梨園染では、染色の段階で染料を布の上から下まで、繊維の芯まで染料を浸透させます。




3、上質な生地
 多くのてぬぐいは20番手の糸を使用した総理や文といった生地が使われますが、梨園染のほとんどの手ぬぐいは、より細い30番手の糸を用いた特岡という生地を使用しています。これは浴衣にも使われる高級晒生地で、キメが細く滑らかな肌触りがえられます。また木綿ですので丈夫で軽く、吸湿性に優れており汗や水分等を程よく吸収しすばやく乾きます。
 使うほど風合いが増し、肌に馴染んできます。また、洗い込むほどに染め色が落ち着き、色の変化も楽しみの一つになります。

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